認知症の人とともにある家族の権利宣言(案)意見交換会

5/2(金)の夜に、「認知症の人とともにある家族の権利宣言(案)」についての意見交換会がオンラインで行われました。
公益社団法人認知症の人と家族の会が進めているものですが、本部だけで考えるのではなく「みんなでつくる」というコンセプトで、今回が第2弾です。
前文にはこのように記載されています。
認知症基本法(共生社会の実現を推進するための認知症基本法)は、私たちが長い間望んできたものであり、これにより認知症の人と家族への支援が充実していくことを期待しています。しかしながら、両輪となるべき家族への支援は、本人支援とは大きな隔たりを感じざるを得ません。認知症の人への支援と同様に、家族への支援が充実していく必要があります。
介護者の「権利」というと、わがままに捉えられるかもしれません。
しかし、『Caregiving: Helping an Aging Loved One』という書籍に「The Bill Of Rights For The Caregiver(介護者の権利章典)」と題して次の一節があります。
「私には・・・自分を大切にする権利があります。自分をいたわり大切にすることは身勝手とは違います。
自分を大切にしなければ、家族を介護する力も出ません。」(日本語訳:児玉真美/「介護保険情報」2008年12月号)
これは介護している人全てに言えることと思います。
「認知症の人とともにある家族の権利宣言」をとおして、社会全体で環境を整えていくことが望まれます。
2025年6月7日(土)に行われる公益社団法人認知症の人と家族の会総会において採択し、リリースされる予定です。
いろんな議論があって良い、数年先には見直すことも当然ありというスタンスです。
はじめから完璧なものはありませんし、みんなで考えて育てていくことが大事ですね。